右左折は歩くぐらいのスピードで - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

右左折は歩くぐらいのスピードで

 

 皆さんは、交差点を右左折するとき「徐行する」と自動車教習所で習ったと思いますが、ふだん実行していますか。

 

 信号交差点など広い場所では、少し減速した程度で曲がっている人も多いのではないでしょうか。

 

 右左折時に対向車や歩行者・自転車がまったくいない場合は、減速程度でも曲がれるでしょうが、実際に交差点では多くの危険があります。

 

 徐行していないと安全確認ができないことや安全に停止できないケースがあり、常に歩くぐらいのスピードで右左折をすることを習慣にしましょう。

 

 さる4月24日午後11時ごろ、札幌市内の交差点を右折しようとした路線バスが、交差点の中で歩行者の姿が突然目に入って急ブレーキを踏み、立っていた乗客15人が転倒して、そのうち4人が軽傷を負う事故がありました。

 

 このバスも徐行していれば、強いブレーキを踏む必要はなかったかも知れません。また、徐行であれば左右をしっかり確認する余裕があったと思われます。

 

 時速30キロ程度でも、制動時の減速度が高いと強いGがかかり、乗用車でも助手席の荷物が落ちることがあります。交差点で徐行することで急ブレーキをかける必要はなくなります。

 

(シンク出版株式会社 2024.5.8更新)

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 運転の基本に立ち返ることで、構内事故やバック事故をゼロにするための指導者向けの実技講習ノートです。

 

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 また、講習方法は本文に記載されているQRコードを読み取っていただければ、講習内容を動画で確認できますので、どなたでもバスの事故防止講習を実施することができます。

 

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