元トラックドライバ―で近畿大学准教授の島崎 敢氏が、交通や防災の用語について、わかりやすく解説するコンテンツです。
島崎氏の多彩な経歴から、どのような用語解説が生まれるか、今から楽しみです。
毎月1日に3つの用語を解説していく予定ですので、ご期待ください。
心理的安全性は、最近とても注目されている概念です。きっかけはGoogleのプロジェクト・アリストテレスという研究でした。
Googleという巨大企業は世界中に散らばるたくさんのチームにできるだけ高いパフォーマンスを発揮してもらいたい。そこでチームがどのくらい効果的に仕事ができているか(Team effectiveness)と、心理学の知見から働く時間などの物理量まで、思いつく限り250個ほどの変数の相関を取ってみたのです……
昭和のドラマでよく見る場面があります。ヒロインがお父さんに彼氏を紹介しに行くと「お前みたいな男に娘はやらん!」と激怒される。
すると大体の場合、かえって二人の愛が盛り上がってしまう。「いいんじゃない?」と歓迎されるよりも、「ダメだ!」と言われた方が、なぜか気持ちが盛り上がってしまうのです……
「運転が上手な人ほど安全」という考えは、多くの人が持っている常識かもしれません。しかし、この常識に疑問を投げかける興味深いモデルがあります。
フィンランドの研究者ケスキネンが提唱した「運転行動の階層モデル」は、運転技術の向上だけでは事故は減らないという重要な示唆を与えてくれます……
1976年東京都生まれ。
静岡県立大学卒業後、トラックドライバーなどで学費を貯め、早稲田大学大学院に進学し学位を取得。同大助手、助教、国立研究開発法人防災科学技術研究所特別研究員、名古屋大学特任准教授を経て2022年より、近畿大学生物理工学部准教授。
全ての一種免許と大型二種免許、クレーンや重機など、多くの資格を持つ。
心理学による事故防止や災害リスク軽減を目指す研究者で3人の娘の父親。趣味は料理と娘のヘアアレンジ。
著書に「心配学〜本当の確率となぜずれる〜」(光文社)などがある。博士(人間科学)。
2025年10月1日より、トラックドライバ―向けにユニークに情報を発進する「プロフェッショナルドライブ」をYouTubeやpodcast等で配信開始。