安全装置への過信は禁物です - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

安全装置への過信は禁物です

バックするときには目視で後方の死角を確認しましょう
バックするときには目視で後方の死角を確認しましょう

 車の衝突回避システムの研究がすすみ、自動ブレーキを作動させる高度なものから、障害物の存在を音で知らせるセンサーなど様々な技術が実用化されています。


 しかし、安全装置を過信するのは禁物です。つい最近も、過信が招いた事故の裁判がありました。


 駐車場でバックしていた車が2歳の男の子をひいてしまった事故の民事訴訟ですが、運転者は自車には障害物を検知するセンサーを設置していました。しかしこの運転者は、車の衝突防止センサーが反応していないので男児をひいていないと主張しました。


 しかし、福岡地裁は「センサーは背の低いものには反応しないことがある」と指摘した上で「発進するまでに幼児が死角に入る可能性があったのに目視による安全確認を怠った責任がある」として、4,800万円の損害賠償支払いを命じました。


 車の下で子どもが亡くなっているのに、責任はないと主張すること自体に無理がありますが、こうした装置を過信しないで、常に自分の目で安全を確認する姿勢をもちましょう。


(シンク出版株式会社 2015.7.1更新)

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