進路を譲られたときこそ安全確認は念入りに - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

進路を譲られたときこそ安全確認は念入りに

写真はイメージです。文中の事故とは関係がありません
写真はイメージです。文中の事故とは関係がありません

 ニュースで大々的に報じられたのでご存じの方も多いと思いますが、さる6月23日午後1時すぎ、東京都世田谷区の交差点でスケートボードに腹ばいになって手で押しながら交差点にさしかかった5歳児がワゴン車に轢かれて死亡する事故がありました。

 

 この事故については、ワゴン車からスケートボードが死角に入って見えなかったのではないかと言った意見がありますが、事故防止を考えるうえでいくつか重要な点があります。

 

 一つは、死亡した男児は祖母と一緒にいて、ワゴン車は祖母が先に通り過ぎるのを待っている点です。もう一つは、左からきた自転車が止まってワゴン車に進路を譲っている点です。

 

 ドライバーの心理としては、高齢者が通過するのを待って、左から来た自転車が進路を譲ってくれると、あまり左側の道路からくる人や車などの存在を気にしなくなる傾向があります。

 

 つまり、高齢者が通過すると「もう来ないだろう」と思い込んだり、自転車が止まってくれると「進路を譲ってくれたのだから早く行こう」といった心理になり、安全確認が疎かになるのです。

 

 進路を譲られたときこそ、念入りに安全確認をするようにしてください。

 

(シンク出版株式会社 2020.7.13更新)

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