事故の多くは低速度で起こっています - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

事故の多くは低速度で起こっています

 皆さんは交通事故というと、まず「スピードの出し過ぎ」と考えるのではないでしょうか?確かに、スピードを出し過ぎると、運転操作を誤ったり危険を回避する余裕を失い大事故に発展しやすくなります。


 しかし、多くの事故は低速で発生していることをご存知ですか。交通事故の76.7%は時速30キロ以下(危険認知速度)で起こっています。死亡事故の場合は、時速30~50キロが最も多く全体の36.9%を占めますが、時速30キロ以下は第2位で死亡事故の27.2%となっています(※)。


 これは、交通事故の多くが交差点での安全確認ミスなどで発生するからです。また、追突事故が意外に低速時に多いのもノロノロ運転などに気を許して漫然運転に陥ったり、カーナビゲーション等にわき見をしたときに追突しやすいからです。


 一般道路で時速60キロ近くの速度を出して走行しているとき、運転者はそれなりに緊張して集中力を保って運転していますが、低速で交差点を曲がる時や生活道路などで減速したときに、危険が少ないと勘違いして「うっかり」事故を起こしやすいということです。速度が30キロ以下でも、「事故が起こりやすい速度だ」と自覚して気を引き締めて運転してください。


※平成26年中の交通事故の発生状況(警察庁まとめ)より/「危険認知速度」とは事故直前に危険に気づいた速度をさす

(シンク出版株式会社 2015.8.31更新)

■追突事故に結びつく危険な運転行動をしていないかチェック

 多発する追突事故の原因の多くは、わき見や漫然運転など運転者のうっかりミスであり、事故防止対策には、運転者の追突原因に対する気づきが重要です。

 

 教育用小冊子「自分で気づこう!!追突事故の危険」は、7つの事故事例をもとに自分自身の運転態度をチェックすることができ、「わき見」「思い込み」「漫然運転」による追突防止のための有効な教育教材となっています。

 

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