貸切バスの覆面添乗調査、回数を増やして継続

■平成29年度は2事業者を監査・処分──国土交通省

バス運転者が意識喪失

 国土交通省は、貸切バス事業者に対して、法令遵守の状況を確認するため、臨店監査や街頭監査に加え、平成29年度から民間の覆面調査員が一般の利用者として実際に運行する貸切バスに乗車し、現場でしかわからない法令遵守の状況の確認調査を行っています(29年8月より実施)。

 

 さる2018年7月27日、今年度も調査回数を増やして覆面調査を実施することを公表しました。

 

【法令違反があれば監査を実施】

 

●覆面調査対象:貸切バス事業者

●調査実施者 :民間機関の委託調査員(国土交通省の委託を受け、運行管理者の資格をもつ)

●実 施 時 期   :随時(無通告により実施)

●調 査 項 目   :

 ・適切な休憩時間の確保をしているか

 ・シートベルトの装着案内/ベルトの装着状況は徹底しているか

 ・交替運転者の配置と交替状況はどうか

 ・事業者名等の車内車外における必要な表示はしているか など

 

●平成29年度の調査結果

 ・2事業者に法令違反のおそれ有りと確認  →  事業者の営業所に監査を実施(監査官)

 ・いずれの事業者にも法令違反を確認

 ・1事業者については既に行政処分を実施、残り1事業者も行政処分の手続き中

 

※貸切バスの運行管理者の皆さんは点呼時における運転者への指導を充実させ、出庫時には運行指示書に基づき休憩時間や交替地点の確認をするなど法令遵守事項を徹底するように努めましょう。

 

出庫時に最低限確認すべき事項(貸切バス)
国土交通省の通達「貸切バスの安全確保の再徹底について」(2016.2.3)による
shukkoji check.pdf
PDFファイル 161.1 KB

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■「バス事業者のための点呼ツール」を発行

 指導用テキスト「バス事業者のための点呼ツール」は、点呼の実施方法から実際に点呼をする際に役立つ「安全指導場面」を30場面収録した、バス事業者様のための点呼用教材です。

 

 言葉だけでは伝わりにくい安全運転のポイントや注意事項も、イラストがあればより具体的に危険や安全運転ポイントをイメージすることができます。

 

 また、近年改正された道路運送法や、運輸規則等の改正もわかりやすく解説しています。

 

【詳しくはこちら】

管理者向けの指導・監督資料については  → こちらを参照

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